2017年2月末。香港で最近ちょくちょく耳に挟む「アウトレット」というワード。

日本では数十年前に、都市部ではなく郊外に大型のアウトレットができ、大手ブランドからファストファッションまで通常よりも「安い価格」でワンシーズン前の商品や、そこまで気にならないB級商品などが購入できたりして週末は非常に多くのお客さんを集めた。

香港でも今「アウトレット」というキーワードがホットになってきているのは事実です。

香港空港付近のアウトレットモール:シティーゲートアウトレット

香港SHIBUYA109も期間限定でアウトレット開催

2月22日(水)〜2月27日(月)までの期間でカオルーンサイド、観塘(クントン)のAPMショッピングモールの11Fで香港SHIBUYA109のアウトレットが開催されました!

MAX90%OFF という何とも最高なコピーで日本のSHIBUYA109ブランドが破格で買えるということで、香港では初の試みではないでしょうか?

沢山の来客を期待しながら平日のど真ん中水曜日のオープンを迎えます。

スムーズに歩けないほどの混雑!レジは30分待ち!!

家族連れ、学生、主婦、年輩の方まで非常に幅広い層のお客様でレジが40分待ちの行列ができるタイミングも多々。

非常に沢山のお客様に来店していただきました。MAX90%OFFでSHIBUYA109ブランドが買えるのであれば、今すぐ服いらなくても「一応いっとこう!」ってなりますね。凄い集客力です!!


来客層は??

来客層の年齢別比率としては下記のような感じでしょうか?平日の日中は30代以上の方がほとんどで、平日は18時くらいから仕事後、学校後の来店で10代20代も増えてきます。

  • 10代:15%
  • 20代:35%
  • 30代:25%
  • 40代:15%
  • 50代:10%

購入している金額帯は??

出店ブランドは下着、アパレル、サマンサタバサのバックからRooTotoのカジュアルバックまでブランドによって金額のバラつきがありますが、通常の金額からどれくらいディスカウントされているか?という点とどれだけ安くでいいものが買えるか?という点で香港消費者に評価されていたと感じます。

価格帯はHK59$〜HK150$くらいまでの商品がバンバン数がさばけていたんじゃないか?と実感しています。

各メーカーやブランドホルダーはしっかり利益を出せたのか?という点に関しては疑問が残りますが、間違いなく集客という点では香港内の店舗の中では1番人で賑わっていた空間であることは間違いないでしょう。

アウトレットやセールの落とし穴??

アパレル業界全体の課題になるかもしれませんが、アウトレットやセールで安くなった時にしか購入しない人が多くなってきて、消費に対して消極的になってきている傾向があります。ユニクロやH&Mなどのファストファッションの成長によって日本のアパレルメーカーが世界中で苦戦しているのは承知の事実です。

セールやアウトレットで消費者はこのブランドはこの金額で(安くで)買えると知ってしまったら、よほど魅力的な新作の商品出ない限り、手を出さなくなり、ディスカウントをしないと売れないブランドに成り下がってしまう失敗例は数多く存在します。

アウトレットやセールでの販売(ディスカウント)には非常に気を付けないと通常価格で商品が全く売れなくなり、ブランドの寿命を縮めることになります。

最後に

香港でのこの消費動向は少し危険な方向に向かっていると筆者は感じます。安くないと売れない。非常に危険な流れです。

日本のアウトレットを例としてあげれば、10年前と比べるとアウトレットの来客数は確実に落ちているでしょう。安くしないと売れないブランドの価値は下がり、更に安くならないと買ってもらえないからです。値段を下げることに価値を見出す方法でなくて、ブランド価値を上げて行かねばなりません。

「買い物天国」という異名を持つ香港市場。今後のリテールの動向、消費の動向が気になるところです。